犬の膀胱結石は、ストルバイト、シュウ酸カルシウムが代表的なものにあげられます。今回、犬のB君は、頻繁に力むけど少量の血混じりの尿しかでない、ということで来院しました。
X線検査及び腹部超音波検査を行ったところ、膀胱からすぐの尿道に直径5mmほどの膀胱結石と思われる物体が確認できました。
膀胱結石が小さい場合、自然に排泄されることもありますが、雄の場合、尿道にはまり込んでしまい、尿が出なくなってしまうこともあります。幸いB君は、カテーテル処置を行ったところ、結石は膀胱に戻りました。
B君の場合、もともと尿にシュウ酸カルシウムの成分が認められていました。シュウ酸カルシウムの結石は、食事療法や内服治療を行っても症状改善しない場合、開腹手術で結石の除去を行います。後日、手術を行い、無事に膀胱結石を摘出出来ました。これで、頻尿・血尿の心配はなくなります。